九州医用画像コミュニテ 代表世話人 髙木 剛司(純真学園大学)
この度、公益社団法人 日本放射線技術学会 九州支部が主催する「九州医用画像コミュニティ(KMIC)」の代表世話人を拝命いたしました。これまで本会を支えてこられた村上誠一先生(純真学園大学)をはじめ、関係各位の皆様に深く感謝申し上げます。
KMICは、モダリティを問わず、撮影技術、画像処理、画像解析など医用画像に関わる幅広いテーマを扱い、施設や職種、世代の垣根を越えて「臨床に活かせる知識と技術」の共有を目的とした、自由で実践的なコミュニティです。これまでの活動においても臨床現場で直面する課題や疑問を率直に話し合える「本音の議論の場」として、多くの参加者から高い評価を得てきました。
私たち診療放射線技師は、単に装置を操作するだけではなく、その性能や画像処理技術の原理を深く理解し、診療目的に応じて最適な撮影・画像提供を行う責任があります。しかし現在、デジタル化の急速な進展により、装置やソフトウェアへの“依存”が進む一方で、その背後にある理論や技術の「継承」が十分に行われていない現状も見受けられます。
このような課題を乗り越えるためには、「学び続ける姿勢」と「仲間とのつながり」が不可欠です。KMICはそのための場であり、皆様一人ひとりの関心と行動が、地域医療の質を高める大きな力になると信じています。
今後もKMICは、「誰もが参加しやすく、意見を交わせる場」であり続けることを大切にしながら、AIや先進的な画像技術など新たな潮流も積極的に取り入れ、より実践的で未来志向のコミュニティとして成長していきたいと考えています。
ぜひ多くの皆様にご参加いただき、共に学び、語り合い、医用画像の未来を創っていきましょう。